パリ一番のオペラ通を自負するビガロ氏と、オペラを観に行った。
『ビガロ』と言っても彼の本名ではない。
彼の名がやたらとややこしいので、体型が似てる昔のプロレスラー
『バン・バン・ビガロ』にちなんで、ニックネームを付けてあげた。
ビガロ氏によると、パリには古く歴史のあるオペラガルニエと、新しく
建てられたバスティーユの2つの劇場があり、是非オペラガルニエで
観て欲しいと熱弁を振るってきた。普段はおとなしいビガロが、
オペラの話になると、プロレスラ-のビガロより、恐ろしい目つきになる。
暴れ出されると手に負えないので、観に行くことにした。
ビガロの推薦どおり、16世紀の古典様式とバロック様式を取り入れ、
細かな所まで施された装飾・豪華な場内は優雅な気分にさせてくれる。
劇場は超満員。古い劇場のせいか座席が小さく間隔が狭い。
しかも巨漢ビガロの横。あまりの窮屈さとビガロの加齢臭で意識が薄れ、
少し眠ってしまった。(ビガロには気付かれていないようだ)
慣れないフランス語の歌と、何度か眠ったことで、ストーリーが把握できない。
真面目な普通の男性が、そそのかされ、デブ専のゲイに走るみたいな内容だが、
そんな変な内容を、わざわざオペラにするのか?
ビガロに質問して、眠っていたのがばれると、暴れだされる。
とりあえず、感動したふりをして、パンフレットを購入し、持ち帰って読むことにした。
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