宴会で最終列車が無くなったので、M川氏の家に泊めてもらった。
部屋に入ると1000本を超える爆竹の残骸があった。
『何故こんなに沢山の爆竹の残骸があるのか?』と質問すると、
『1本・1本爆竹の皮を剥き、中の火薬をカバヤジューCの空箱に入れた』と。
ジューCの空箱の口の部分は粘土で密閉され、導火線が出ていた。
更に『これは男のロマンである・・』とまで豪語していた。
翌日、近所の河原で爆発させると言うので、
彼の『男のロマン』とは、いかなるものか拝見させてもらおうと付いて行った。
誰もいない河原で導火線に着火後、猛ダッシュで10m程離れ振り返り、
バチバチと火花を上げる導火線に注目した。
5秒程経過した時、火花がなくなり、火が消えた(失敗)ように見えた。
彼は『男のロマンが~』と涙声で叫び、その姿が面白かったので、
腹をかかえて大笑いしていたその時、
もの凄い爆音が、砂煙と火柱と爆風ととも、河原全体に鳴り響いた。
大笑いしていた口からはヨダレが飛び散り、
咄嗟にその場から逃げなければ・・・と思うのだか、二人とも腰が抜けて
立ち上がれない。
四つん這いで川の堤防を上り、やっとの思いでM川氏宅にたどり着いた。
その夜はM川氏と一緒に『男のロマン』について語り明かしたかったが、
付き合いきれないので、帰らせてもらった。


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