「誰も降りることの出来ない、断崖絶壁の前まで船で行き、
居ついている石鯛を釣ろう。」という話になり、釣り部で船を、
購入しようということになった。
とは言うものの、誰も免許を持っていない。とりあえず、
釣り部を代表して、僕とW君が船舶免許を取りに行くことになった。
申込んだ教習場に行くと、僕とW君と見知らぬ人の3名だけだった。
田中角栄似の厳つい先生が、一方的に喋り出し、突然質問してくる。
3名しか居ないので、指名される確立が高く、気が抜けない。
W君が指名され、先生が10分程前に話した事と同じ質問を受け、
問題なく答えた。
見知らぬ人も、同様の質問を受け、余裕で答えた。
僕が指名され、「積乱雲の出る季節はいつか?」と質問された。
(わからない。そんなこと習ったか?もしかしたら聞き逃していたかも?)
心の中で色んな葛藤があったが、打つ手なし。
仕方が無いので、「そんなこと授業で習いましたっけ?」と先生に質問すると、
「授業で教えていない。しかし常識問題だろ」と怒り出した。
「常識ではない。皆も知らないよなー」と他の2人に同意を求めると、
「知っている」との答え。
逃げ道の無くなった僕は、咄嗟に、「俺は腐ったミカンじゃねぇー」と叫んで、
笑いをとってごまかした。
実技編に続く


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