夜、社員食堂に行くと、従業員のM君とH君が深刻な顔をして、
一杯飲んでいた。
話を聞くと、M君が彼女にプロポーズをしたいのだが、
どう言う言葉がいいか悩んでいるという。
「IT業界の恋愛カウンセラー石田純一」との異名を持つ僕は、
独自で開発した殺し文句を50個持っている。
とりあえず、その内の2つを伝授してあげた。
まず、腰を振りながら、彼女を指差し、
「こんなセクシーな男を放っておいたらもったいない
俺が欲しけりゃそう言いな。」と言う。
1週間後、また彼女を呼び出し、こんどは深刻な顔で、
「君にプロポーズして後悔していることがあるんだ。」と言う。
彼女は驚いて「なぜ?」と聞き返してくる。
そこで、「もう一度君にプロポーズが出来ないことだ。」と言う。
最初に後悔していると言われた時の、落ち込みと、
もう一度君にプロポーズ・・・のギャップが、
感動を与え、必ず成功に導くと説いてあげた。
M君の顔が急に明るくなり、早速使ってみると
喜び勇んで帰っていった。
僕は、M君が彼女に鼻で笑われないか心配になった。
鏡にうつる僕の顔が深刻になっていた。


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