Archive for 9 月, 2007

スキューバーダイビング部が、会議室に集まっていた。
どこに潜りに行くか決めていたらしい。

昼時なので何か食べに行こうと誘い、
何を食べに行きたい?と聞くと、
「何でも良い」という返事。
(優柔不断なヤツらめと思ったが、ガマン)

萬寿亭で中華料理でも食べようか?と誘うと
「何でも良いけど中華はいやだ」と言う。
(最初に何でも良いと言ったくせにと思ったが、もうひとつガマン)

そしたら君達で決めろよと言うと、
「餃子の王将に行く」と言い出した。
(王将も中華じゃないかと思ったが、さらにガマン)

男には間違えているとわかっていても、我慢しなければならない時もある。

たまにはゆっくり釣りでもしようと、白浜の自社保養所に行った。

どうも人の気配がするので、洋室を覗いて見ると、
バナナマンの日村にそっくりな男が、PSPでゲームをしていた。

300名を超える従業員の中には、一度も会ったことが無い人も
多少いるので、誰かわからない。
バナナマンも僕が誰かわからないようだった。
PSPに熱中してるようだったので、自己紹介もせず釣りに出かけた。

6時間ほど優雅に釣りをし、保養所の温泉で汗を流し、
すがすがしい気持ちで部屋に戻ると、
バナナマンはまだゲームをしていた。

僕と保養所で会うと、もれなく高級寿司屋に連れて行き、
場末のスナックまでご招待します。と社内で公約しているので、
寿司でもいかがですか?と誘い、食べに行くことになった。

寿司屋に入ると、まだお互い誰かわかっていないのに、
バナナマンはゲームの自慢話と、ラジコンカーの自慢話。
さらにはアニメの自慢話を延々と話しつづけた。
場末のスナックでは、ガンダムの歌を楽しそうに歌っていた。

翌朝、目が覚めるとバナナマンの姿は消えていた。

あとは疑問だけが残った。
バナナマンはうちの会社の人なのか?
ゲームをするだけなら自分の家でも出来るのでは?

東京では地名や駅名を、略して呼ぶことがある。
新宿をジュク・渋谷をブヤ・池袋をブクロなどである。

僕は、これにちなんで、飯田橋をダバシと呼んでいる。
(多分、僕だけだと思うが)

銀座で豪遊し、泥酔状態で帰りのタクシーに乗り込んだ。
行き先を、いつもの癖で「ダバシ」と告げて眠ってしまった。

目が覚めると板橋区にいた。

突然おやじ会大幹部の一人、林君から電話がかかってきた。
9月9日におやじ会のゴルフコンペがあるので来ないかとの
誘いの電話だった。

9月9日はECSゴルフオブザイヤー決定戦を北海道で行う予定で
東京・大阪・名古屋の予選を勝ち抜いたツワモノが12名揃うことになっており、
僕も見届人兼、競技委員長兼、宴会部長として同行しなければいけない。
(林君はゴルフが下手なので当然参加出来ない)

彼は僕が行けないことを知りつつ誘ってきたのだった。

腹が立つので、菅原文太のものまねで、
「こんなとはゴルフにはいけん。」
「新おやじ会に悪いけんのー」
と仁義なき戦い風に、広島弁で丁重にお断りした。

真のゴルフチャンピオン決める戦い、ECSゴルフオブザイヤー決定戦を、
今年は北海道で開催する。
毎年恒例の沖縄ではなく、なぜ北海道になったかは、
全都道府県の有名ゴルフ場を制覇し、それぞれの名物料理を食べ、
地方の場末のスナックで、地元の方々と語りあかしたいと、
ゴルフ部部長のK嶋氏が、勝手に決めたからだ。

K嶋氏の豪遊ぶりは有名で、昨年の沖縄大会でも、
夜6時から彼行きつけの恩納村居酒屋に始まり、
沖縄市までタクシーで移動しパブのハシゴ、
石川市(現うるま市)までタクシーで移動し、場末のスナック
・ふうちばジューシー屋・さらにはヒージャー汁(ヤギ汁)屋まで食べ歩き、
ホテルに帰るのは朝5時。1時間仮眠をとり、
朝7時からゴルフ場で朝食・・・・・。この過酷なスケジュールを3日もこなした。
当然、沖縄の人たちも彼を放っとかない。那覇空港に着くなり、
リムジン3台で迎えに来てくれていた。
噂によると、現地の方々の結婚式に招待され、主賓のスピーチまでしているらしい。
(村長よりスピーチがうまかったいう噂もある)

北海道でもK嶋氏ご自慢の大豪遊があるみたいだ。
行きつけの店には、何軒か予約も入れているらしい。

しかし、支払いは全て僕に回ってくる。
彼は僕のポケットマネーに感謝しているのか?
もしかして、K嶋氏の過去のツケまで払わされているかも知れない。

K嶋氏のツケと台風が心配だ。

取引先のご親族の方が亡くなられたので、お葬式に出席することになった。
場所は、とんでもない田舎の過疎地。
飯田橋からだと、普通の人なら車で2時間。
俺の一番星(愛車の名前)なら1時間でいけるぜ。
と、気合を入れて出発した。

なんなく到着したが、数珠を忘れてきたことに気付いた。

数珠なしでお焼香などすれば、僕だけならまだしも、
300人に及ぶ従業員のみなさんや、その家族の方々にも、
恥をかかすことになる。

人一倍、責任感の強い僕は、田んぼだらけのその場所で、
たった一人で数珠を売っている店を探しはじめた。

偶然通りかかったお婆さんに、「この辺に数珠を売っている店はないですか?」
と質問するのだが、僕の関西なまりの標準語が田舎の人には通じない。
身振り手振りを加えつつ、10回以上同じ質問を繰り返すと、
やっと理解してもらえたらしく、「この先の自動販売機で売ってるべぇ」との答え。
自動販売機?と疑問に思ったが、さすが田舎。自動販売機で数珠が売ってるんだ。
と感心し、先を急いだ。
それらしい自動販売機に到着したが、コカコーラの販売機だった。
「そうか!あのお婆め。数珠(ジュズ)とジュースを聞き間違えやがった。」
慌てて引き返し、お婆をとっ捕まえ、数珠とジュースの違いを説明した。
こうした珍道中を繰り返しながら、やっとの思いで仏壇屋を発見。

「数珠を売ってください。念のため言っておくがジュースではないよ。」と言うと、
仏壇屋の女将が開口一番、「あなたの背後に素晴らしいオーラが出ている。
天運を持って生まれてきた人だ。」と言い出した。

最初は千円程度の数珠を買うつもりだったが、
5千円の数珠を買わされてしまった。

7年前までは、よく映画を観に行った。
新聞の集金人が、毎月6枚映画の無料券をくれたからだ。
当時は、「IT業界の浜村淳」とまで呼ばれていた。

東京に引越してからは、集金人が頑固で融通がきかない。
幾ら人の道を説こうとも、いっこうに無料券を持ってこない。
インターネットで大体のニュースが読めるし、
気を悪くしたので、新聞をとるのを止めた。

久々に新聞の勧誘の人が来たので、今までのいきさつと、
人の道を15分間、一方的に説いてあげると、
無言で映画の無料券を置いて去っていった。

たまには映画も・・と思い、ダイハード4を観に行った。
最近の映画館は全席指定になっていて、プレミアムシアターというVIP席まである。
折角なので、追加料金を500円払いVIP席で観る事にした。

ダイエットコーラとキャラメルポップコーンを準備し、映画が始まるのを待っていると、
隣に住む、病院院長夫婦があらわれ、ガラガラの映画館の僕の真後ろに座った。

この院長も人の道を説いたのだろうか?
 

12年前、水彩画を始め、動物の絵を描こうと天王寺動物園に行った。
暇を見つけては、何度も何度もかよい続けた。
最初は無視していた動物達も、僕が本当の
日本男児の優しさを持つ紳士だと気付いたらしく、
それぞれの動物なりに、すばらしいポーズを
とってくれるまでになった。
ヒグマ・月の輪グマ・マレーグマは立ち上がり手を振った。
チンパンジーは自分の糞を投げてきて、笑いながら拍手をした。
動物園のどこにいても、動物達の視線を感じるようになった。
人々から「天王寺のムツゴロウ」というニックネームで
呼ばれるようになり、
自分自身も否定する必要がないと思っていた。

たまたま天王寺で空き時間があったので、
久しぶりに動物園に顔を出した。
20頭ほどいたヤギ全部に、
1頭1万円分のエサを自腹で食べさせている、初老の紳士が居た。
ヤギは紙を食べると言うが、なんと1万円札を食べさせていたのだ。
ヤギ達もうれしいらしく、数分で20万円を完食した。

この方こそムツゴロウと呼ばれるのに相応しい人。

少しの間でも、
自分が「天王寺のムツゴロウ」と錯覚していたことを、後悔している。

子会社のECSフーズが麹町飲料組合に入っている。
年一回、組合のゴルフコンペがあるのだが
ECSフーズにはゴルフをする人がいない。
萬蔵の料理長がどうしても代わりに出席して欲しいと言うので、
二日酔いにもかかわらず、飯田橋に迎えに来たバスに乗り込んだ。

萬蔵の売上貢献の為、殆ど自社社員食堂を利用するので、
近所の飲食店の店主といえども面識が無い。
どの食材が高くなったとか、料理人の悩み事に関する話題もうとい。

とりあえず、チャイニーズ・パブの大将をつかまえて、
中国ネタで到着までの時間をつぶした。
ゴルフ場に早く着きすぎたので、
フィリピン・パブの大将をつかまえて、フィリピンネタで時間をつぶした。

中華料理の大将は、さすが毎日あの重たい中華鍋を
振り回しているだけあり、ゴルフの飛距離も相当のもので、
本人も飛ばし屋を自負しているようだった。
280ヤードは飛ばしていたが、300ヤードの僕にはかなわない。
当然、ドラコン賞はいただいたが、部外者なので優勝は辞退した。

帰りのバスで、ルーマニア・パブの大将をさがしたが、居なかった。

N證券の前の担当者から突然電話がかかってきた。ボーナスが出たので
ECS社員食堂の萬蔵で一杯ごちそうしたいとの誘いだった。

彼と彼の奥さんと3人で酒宴は始まった。
奥さんともサテライトオフィスでバーベキューをしたり、
彼らの結婚式にも出席しているので、何度か面識がある。
話を聞いてみると、どうも奥さんが僕に逢いたいとせがんだらしい。

直感力にすぐれている僕はピーンときた・・・ 奥さんに惚れられていると・・・

こういう場合、紳士としては、冷静に対応しなければならない。
まずは女性よりも男性の方に興味があるふりをした。
ビールを持つ手の小指も立てた。
会話のフシブシに「どんだけー」と連発した。

こうしてかかる火の粉を振り払った。