翌日、実技講習の場所に行った。
菅原文太風の先生が、他の生徒を怒鳴りつけていた。
船舶関係の人は、なんと厳つい人の多いことかと思った。
ふと横を見ると、ネズミ男風の男が缶ビールを飲んでいた。
どうもこの人も先生らしい。
菅原文太に怒鳴られるのなら、酔っ払いで頼りないが
ネズミ男の方がましと思い、祈った。
祈りが通じたのか、ネズミ男の船に乗り込んだ。
「船は飲酒運転して、大丈夫なのか?」と質問すると、
「少しなら良い」と教えられた。
海に落ちた人を救助する練習で、W君は後進で溺れる人に、
近づき、スクリューに巻き込みかけ、さすがのネズミ男も、
少し怒っていた。(ちなみに僕は完璧な救助を行った。)
この時点で、腐ったミカンはW君の代名詞に変わっていた。
講習終了後、ネズミ男は彼しか知らない、日本近海の秘密の海図を、
絶対に人に見せてはいけないと言って、僕だけにコピーしてくれた。
(僕が優秀だったからだと思う)
翌日、実技試験で、またもやW君は後進で溺れる人に近づき、
試験官の菅原文太に、おもいっきり怒鳴られ、
落第確実と落ち込んでいた。
結果は、僕が首席で合格。W君もギリギリ合格だった。


Entries (RSS)