4月に行われる、カラオケオブザイヤー決定戦に備え、
本場のシャンソニエに武者修行に出掛けた。
店に入ると、自家製のチェリー酒をサービスされ、
ビアノ演奏が始まると、各テーブルで客の様に呑んでいる歌い手が、
順番に前に出て、思い思いに歌い始める。
ここには特別なステージなどなく、歌好きな客が集まり、店全体が
ステージの一部となっていた。
ハイテンションな雰囲気の中、お祭り好きの僕は、
黙って人の歌を聞いていられるほど、人間が出来ていない。
知っている曲が流れると、遠慮なく飛び入り参加。
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パーティーは深夜まで続いた。
帰りに店主から『明日も来て歌ってほしい』と頼まれたが、
『明日は無理だがまた来るよ』と言い残しタクシーに乗込んだ。


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