Archive for 5 月 24th, 2009

20代前半、ある偉い先生の傍で、書生兼かばん持ちとして、
勉強させていただいた頃のことである。
報告を怠ると目を三角にして怒られたものだ。
又、報告の仕方が悪い時も厳しく注意をうけた。

先生の使いとして、ある会合に出席した時などは、
まわりの状況や相手方の発した言葉は勿論の事、
その時の雰囲気、表情、仕草に至るまで、
先生が如何にもその会談の場所に居たのと同様に、
判っていただけるよう、詳細に報告した。

何百億円もするスーパーコンピューターに、何百億円もかけて素晴らしい
ソフトウェアーを組んでも、デタラメなデーターを入力すれば、
正しい答えが出るはずも無い。
ましてや、データーを入力しなければ絶対に答えはでない。

自分の間違った私見で、先生の判断に影響してはならない。
連絡不十分で先生にご迷惑をかけてはならない。との思いから、
偏った私見は交えず、見聞してきたことを、漏らさずあるがまま伝え、
最後に『自分の意見は・・・』と前置きしてから、私見を述べた。

ECSグループも大きくなり、複数の業種の会社が設立され、
複数の地域にいろんな部署ができた。
それぞれが様々な業務を行っている。
全ての業務を自力で把握するのは不可能である。
それぞれの担当者からの報告が無ければ判らない。
しかし、報告が不十分な部署が幾つかある。

経営者は会社という船の舵取りをしなければならない。
船が大きくなればなるほど、曲がり出すまでに時間がかかる。
常に正確で迅速な判断や予測を立てる必要がある。
その為には、偏った私見を除いた正確で漏れの無いデーターが必要である。
メールという便利な道具があるのだから、
わざわざ会わなくても、どんな時間であろうが報告できるはずである。
みなさん、これらのことを肝に銘じて、どんどん報告してください。

ECSフーズのT社長は、報告しすぎである。
彼からの夕方5時半ごろの電話は、決まってこうである。
『料理人の誰それが、明日半休を頂きたい』と。
そのぐらいは自分で判断してほしい。